本日は、ギャラリーカメリアで5年間続いている写真講座「光の時」(朝活!)の講師、安達ロベルトさんの展覧会でご購入くださいましたM様にお話を伺いました。こちらはカメリア奥のスペースに展示し、ささやかな照明のもと夕闇と水面がひろがっていくようなゼラチンシルバープリントによる写真作品でした。M様にお渡しすることとなり、現在は、家全体がギャラリーのように設計されたM様宅エントランスでご家族を優しく送り迎えしてくれているそうです。設計会社のサイトでご紹介されるほど素敵なお宅で、特別に他のお部屋も見せていただきましたので、後半にご紹介いたします。
また、毎回キャンセル待ちが出るほど人気の写真講座「光の時」は、このたびの新型ウィルスの影響により4月よりビデオ配信の講義をスタートさせます。早起きして集まる朝の銀座。講師自らが淹れる珈琲でスタートする濃密で特別なひとときがビデオ配信により遠方の方にも受講の可能性が広がりますので、次期募集アナウンスを楽しみにお待ちください。
パナソニックさんのサイトにロベルトさん登場。是非ご一読を。
パナソニック・安達ロベルト紹介ページ →
安達ロベルト / SONIC より
2018年12月11日~12月25日
「A Girl Drawing Water」
(ゼラチンシルバープリント)
このときの展覧会では、リスプリントによる写真作品とゼラチンシルバープリントの写真作品、そして映像作品をご紹介いたしました。ロベルトさんならではの木版画のようなトーンのリスプリントはとても人気で多くの方がお求めくださいました。また、ロベルト作品を知り尽くす小伝馬町のルーニーさんによる額装も好評でした。
〇ご購入の動機
新築予定の玄関に飾るため、 家が完成する前から雰囲気に合う作品を探していました。 作家のロベルトさんの作品は以前から気に入っていたことと、ロベルトさんの作品がこれから完成するであろう自宅の玄関の雰囲気にしっく りくるかもしれないという理由から、 実際に展示を見て決断しました。
〇作品を購入することに抵抗ありませんでしたか
まだ自宅が完成してなかったので実際に展示するまではドキドキで した。ですが、 自分の直感を信じて購入に踏み切る覚悟を決めました。
〇作品を飾ることで何か変化はありましたか
この作品があるのとないのでは全く空間が違います。 作品が空間の一部となり心地よさが生まれています。
〇美術館やギャラリーには行かれますか
都内に行くまでに約2時間の移動時間がかかるので行きたくてもなかなか行けない現状です。 年に数回行けたら満足です。実際には2~3回程で終わってしまっています。
〇他にも作品を買われていますか
コレクションをしているわけではありません。 気に入った作品は購入したくなることもありますが、 必ず飾る場所を決めてからでないと購入には踏み切れません。家が完成する前に気に入って購入した作品がありますが、 実際に完成した家の空間に合わず、飾ってない作品もあります。 生活空間はとても重要で、 作品はその空間の一部として大切な役割を担っていると思います。 花や植物を置くことによって空間に潤いや変化が生まれると同様、 展示作品の効果は大きいと思います。生活空間は、時折、 変化があると刺激になります。ある程度時間が経過したら、 展示作品を交換して楽しむことができたらいいかなと考えています 。ですので、 空間に相応しい作品と出会うことができたなら今後も購入していき たいと思っています。
〇作品を飾ること、購入することを誰かに勧めたいですか
作品などアートに対する価値観は人様々だと思います。 一概に飾ることがいいとは思いませんが、 私の場合は必要不可欠だと思っています。
自分の生活空間が豊かになると自分の心も豊かになります。
〇こんな作品を買ってみたいというのがあれば教えてください
作品購入の目的は空間にマッチするか如何かが大前提なので、 実際に作品を見てみないと何とも言えません。 自宅の庭が広いので、 庭に合うオブジェを置いてみたいかな。
〇その他 ギャラリーへ望むことなど
ギャラリーがもっと身近なものに感じられればいいかなと思います。 一般的にギャラリーは敷居が高く感じます。 具体的にどうしたらよいのかはわかりませんが、 例えば作品を眺めながらお茶がいただけるカフェギャラリーとか。 歩いていてふらっと立ち寄れるくらいの身近さがあると多くの人が 親近感を持てるのかなと思います。
以上
M様はご自宅をギャラリーのように新築されて、これまでに集められたたくさんの作品を展示されています。ロベルト作品を展示されているところのコンソールのような台はご実家で活躍していた足踏みミシンを家具職人さんがリメイクされたもので、そのミシン部分はインテリアとなりリビングに溶け込んでいます。ご自身が撮られた写真を額装してお飾りなのもとても素敵で参考になりますね。現在、お庭もゆっくり造作中とのこと、是非大きな立体作品を飾って欲しいです。
こちら、設計士さんのサイトでも素敵にご紹介されています。 →
以下に2018年の展覧会の様子と安達ロベルトさん略歴をご紹介いたします。
安達ロベルト展示作品、及び、展示以外の作品につきましてもお気軽にお問い合わせください。 展覧会の作品は安達ロベルトweb・PORTFOLIOSページ "SONIC"で詳しくご覧いただけます。
安達ロベルト 略歴
新潟県生まれ
上智大学法学部国際関係法学科卒業
アナログ白黒作品制作を活動の中心におき、国内外で展示および受賞多数
写真集に『Clarity and Precipitation』(arD)など